リングの赤い蝶 ベニー・ユキーデ

ベニー・ユキーデ
1952-
~リングの赤い蝶~
チャンピオンから俳優へ
米国カリフォルニア州ロスアンゼルス出身のキックボクサーで、父はスペイン人、母親はインディアンの血を引いていた。
父は元ボクサー、母はプロレスラーで10人の兄弟達も皆何らかの格闘技をしていたと言う。
そんな"格闘技大家族"の中で育ったユキーデは、幼少の頃より多数の格闘技を学んでいた。
青年期になると空手の大会で優勝を重ねるようになり、後にキックボクシングへと進み、実兄が創設した世界キックボクシング連盟のライト級のチャンピオンとなって活躍した。
その後、1977年に来日すると国内の有名選手達と多数の試合を行った。
試合着の赤いパンタロンとスピンキックや飛び蹴りなどの派手な技を駆使していたため"リングの赤い蝶"との異名がつき、エキゾチックなルックスから女性ファンも多かった。
オーソドックスなファイトスタイルから、突如として飛び蹴りを繰り出したり爆発的な打撃の応酬で相手を圧倒する場面が多く、緩急に富んだ見栄えのするファイトスタイルで観客を熱狂させた。
得意技とするバックスピンキック(後ろ廻し蹴り)はスピード、角度、タイミングにおいて高いレベルで完成された実効性と見た目を兼ね備えていた。
食事など健康面には非常に気を使い、酒やタバコは嗜まず、強い身体の養成に努めていたと言う。
試合前の健康診断を行うコミッションドクターは、これほど太く弾力性に富んだ動脈を持つ身体を診るのは初めてだ。これは、回復力に優れスタミナがあるという証だ。と述べている。
また、リング上の活躍だけに留まらず多数の映画に俳優として出演している。
1984年に公開されたジャッキー・チェン主演の映画「スパルタンX」では、キレのある格闘技術を駆使する凄腕のキャラクターを演じ、普通の映画俳優では表現できないリアリティに富んだ迫力のある格闘シーンを演出している。
映画「スパルタンX」格闘シーン
試合映像ハイライト集
プロキックボクシング戦績
61戦 58勝 49KO 1負
2無効試合
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