スモーキンジョー ジョー・フレージャー

ジョー ・ フレージャー
1944-2011
最恐の左フックが世界を制す
米国出身のプロボクサーで、本名は「ジョセフ ・ ウイリアム ・ フレージャー 」と言い、その機関車のような突進力から“スモーキンジョー”と呼ばれた。
強度のスタミナを備え、リズミカルなステップから左右に上体を揺すり相手の攻撃を避けながらの左フックを得意とし、モハメド・アリをプロキャリアにおいて初めて敗北させたボクサーでもある。
1964年には、東京オリンピックにて、金メダルを獲得。
負傷欠場した選手の代役での出場であった。
翌年にプロデビューを果たすと怒涛の進撃で6連勝を重ねる。
1968年、ニューヨーク州公認世界ヘビー級王座決定戦に勝利、世界王座を獲得するとその後4度の防衛に成功する。
1970年、WBAの王座も獲得した事により、統一世界ヘビー級チャンピオンとなる。
Joe Frazier training & KO 動画
翌年、モハメド ・ アリと対戦し、辛くも判定勝ちで防衛に成功するが、その2年後に“怪物”ジョージ ・ フォアマンに敗れ、王座から陥落した。
その後、アリとは、2度に渡って対戦するが、いずれも敗北し、そのまま1981年に引退した。
アリやフォアマンなどの強者と壮絶な戦いを繰り広げたフレージャーであったが、実は、1964年頃から、練習中の事故により左目の視力が著しく低下し、相手の右パンチは、殆ど見えていなかった事を後に告白している。
それでも、目の事を知られてしまうと、ボクシングを辞めざるを得なくなる為、誰にも言わずに隠し通していたと言う。
映画 「ロッキー」にも、多大な影響を与えたボクサーとして知られ、劇中の主人公ロッキー・バルボアが、食肉工場に吊るされた肉塊をサンドバッグ代わりに叩いたり、ランニング中に長い階段を駆け上がって雄たけびを上げるシーンなどは、フレージャーが実際に行っていた事である。
その様な経緯もあって映画「ロッキー」には、ノーギャラでのカメオ 出演も果たしている。
生涯戦績
37戦 32勝 27KO 4負1分
フレージャー 5KO
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