戦う牧師 ジョージ ・ フォアマン

ジョージ・フォアマン
1949-
ヘビー級王者から牧師へ
元祖、象さんパンチの伝説
アメリカテキサス州出身のボクサーで、少年時代は喧嘩や飲酒、窃盗に明け暮れる不良少年であったという。
"象をも倒す"と言われた無類の強打を誇り、1968年のメキシコシティオリンピックの金メダリストである。
1969年より、プロボクシングに参戦。並みいる強豪を退けて統一世界ヘビー王座に輝いた。
後に"キンサシャの奇跡"と言われたモハメド・アリとの試合に負けて28歳で引退する。
引退後はキリスト教の牧師となって教会兼、家庭環境に問題がある子供達が安全に過ごせる場として、ユースセンターを設立した。
その後の10年間に離婚による多額の慰謝料、センターの運営を任せていた会計士による多額の資金横領など不運が続き、教会やユースセンターの運営は行き詰まってしまう。
運営資金を獲得する為に再びリングに戻る決意をしたフォアマンは、練習を開始した。
40歳を目前にヘビー級のリングに上がるなど正気の沙汰ではないと冷笑を浴びるも、フォアマンの意思は固く、教会施設を頼りとしている子供達の為にも世界ヘビー級のリングへと上がる必要があった。
見事に復帰を果たしたフォアマンは、長いブランクと年齢を感じさせない快進撃を見せ、24連勝を重ねてタイトルマッチへの道を切り開いた。
2度に渡り世界ヘビー級王座に挑戦したが、惜しくも判定で敗れてしまう。
そして1994年、45歳となっていたフォアマンは、3度目の挑戦にして終に世界ヘビー級王座に返り咲いた。

周囲からは、"ビッグ" の愛称で親しまれるフォアマンであるが、その名の意味は彼の身体の大きさを意味するだけでなく、彼の心の広さと温かさを指した言葉であると言われている。
プロボクシング戦績
81戦 76勝 5敗
アマチュアボクシング
26戦 22勝 4敗
フォアマンの破壊力
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