ベアナックルの王者 ジョン・サリバン

ジョン・ローレンス・サリバン
1858‐1918
ベアナックル最後のヘビー級チャンピオン
アメリカ合衆国マサチューセッツ州出身のボクサーで、ボクシングが素手で行われていた(ベアナックル=素手)時代最後のへビィ級チャンピオンであり、その後、引き続きグローブ式となったクインズベリー・ルール最初の認定チャンピオンでもあった。
グローブ式とは言っても現代とは大きく異なり、ヘビィ級にして5オンスのグラブが採用されていた。
1838年に定められた29条からなる素手のルール「ロンドン・プライズリング・ルールズ」では、蹴り技の禁止、頭突きの禁止、目玉えぐりの禁止及びダウン者には、30秒の休憩に加え所定の位置に戻るまでに8秒間の猶予を与えるなど最低限の制約が課されているに過ぎなかった。
当時のラウンド方式は、1ダウンを1ラウンドとしてカウントしていた事もあり、50ラウンドを超える試合も珍しくなかったと言われる。
1889年、ミシシッピ州のリッチバーグで行われたヘビー級王座戦(対ジェーク・キルレイン/ロンドン・プライズリング・ルール)では、実に75ラウンド(2時間16分)を戦い抜き勝利したとする途方もない記録も残されている。
ベアナックル当時の試合の様子は解らないが、当時の選手達は現代人とは異なる精神性や耐久力で試合に挑んでいたと想像できる。
生涯戦績:プロボクシング
45戦 41勝 33KO 1敗 3分
晩年のサリバンを映した貴重なフィルム
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